フリーランやパークで見かけるさまざまなトリックは、少しずつ覚えることで楽しさが増します。基本の動きから回転、空中技まで種類を把握しておくと練習計画が立てやすく、上達の近道になります。ここでは初心者から上級者まで役立つ技の分類や練習順、ギアのポイントまでわかりやすくまとめます。
スノーボードのトリック一覧で今すぐ押さえておきたい技
基礎のプレスとバター
プレスとバターは板の前後や中央をしならせてバランスを取る技です。板を雪面に押し付けるのではなく、体重移動とボードのたわみで姿勢を作ることが大切です。初めは平らな斜面で、滑りながらゆっくりと板先か板尻に体重を乗せてホールドする練習をしてください。
プレスはノーズプレス(前側)とテールプレス(後ろ側)が基本で、どちらも視線を真っ直ぐ保ち、腰の位置を高く保つと安定します。バターはプレスを入れてから板を回転させる動きで、小さな回転やスピンの入り口として有効です。
練習では短い距離で何度も繰り返すと感覚がつかみやすく、徐々に角度や滞空時間を増やしていくと、よりダイナミックな表現が可能になります。安全のためにスピードを抑え、転倒しやすい方向に慣れることを心がけてください。
回転の基本 180と360
回転は軸を意識することが重要で、180は半回転、360は一回転です。滑走中に肩や視線の向きを先に回し、その後に腰や脚を連動させることでスムーズに回れます。まずはフラットな場所や緩斜面で小さく回る練習を繰り返しましょう。
180はフェイキー(逆足)への移行やトリックの繋ぎに使いやすい技で、体のねじりと着地のスタンス調整がポイントです。360は回転が大きい分、高さと回転の勢いが必要になります。ジャンプ台で練習する場合は、回転のタイミングと空中での姿勢保持を意識してください。
回転中は視線を回転方向の最終着地点に戻す「目の使い方」が安定に直結します。着地後はしっかり膝を使って衝撃を吸収し、次の動作へスムーズにつなげましょう。
オーリーとノーリーの違い
オーリーは後ろ足側で板のテールを弾き前に跳ね上がる技で、ジャンプや地形の乗り越えで基本となります。ノーリーは逆にノーズ側で弾く動きで、ポールや小さな障害物を越える際に有利です。どちらも板を弾くタイミングと体重移動のバランスが重要です。
オーリーは後ろ足で荷重をかけてから素早く伸ばす動作が必要です。ノーリーは前足で圧を掛ける感覚を身につけることで距離や高さを出せます。まずはフラットな場所で低い弾きから練習し、徐々に力の入れ具合を調整していくと感覚がつかめます。
両方の動きができると、地形を利用した小技や空中での合わせ技がやりやすくなります。転倒時の衝撃吸収は膝を使うことを意識してください。
練習で優先する技の順番
最初はバランス系の基礎を固めることから始めます。プレスやバターで板のたわみや重心移動に慣れてから、オーリーなどの弾きと回転の基本に進むと安全に上達できます。無理に高難度を狙わず、段階的にステップアップすることが大切です。
次に180など小さめの回転を練習し、成功率が上がったら360や空中でのグラブを取り入れます。ジャンプ台を使う際は、まず滑走ラインと踏切の感覚を掴み、着地の安定を優先して反復してください。練習の合間に動画でフォームを確認すると改善点が見つかりやすくなります。
疲れた状態で高難度を練習すると怪我につながるため、休憩を挟んで集中力のあるうちに練習するようにしましょう。
安全に始めるための注意点
トリック練習ではヘルメットやプロテクターの着用を推奨します。特にジャンプや回転を行うときは頭部や手首へのダメージリスクが高まるため、適切な装備で備えてください。装備はサイズが合っていることが重要です。
練習は無理のないスピードで行い、周囲の滑走者に注意を払ってください。天候や雪面の状態が悪い日は中止する選択も必要です。仲間と一緒に練習するとお互いに助言し合えますが、無理なプレッシャーを感じないよう心掛けてください。
もし不安がある場合はインストラクターにチェックしてもらうとリスクを減らせます。身体のコンディションが悪い時は練習を控え、十分なストレッチで筋肉をほぐしてから始めてください。
ジャンル別に見るトリックの一覧と特徴
バター系の代表技
バター系は板をしならせて地面近くで回転やポーズを見せる技が中心です。ノーズバターやテールバターのほか、バターからのスピンを組み合わせることで表現の幅が広がります。速度が抑えめでも見栄えがするのが魅力です。
バターは板のたわみを使うため柔らかめの板や適度なフレックスが合いやすいです。バランスとタイミングを養うのに適しており、パークでもフリーランでも生かせます。倒れ込んでも衝撃が少ない点も初心者に向いています。
練習ではまず前後の重心移動と視線の安定を優先してください。次第に板を回す意識を加えて、シンプルな回転やポーズを増やすと技の幅が出ます。
弾き系の代表技
弾き系はオーリーやノーリーで板を弾いて高さを出す技が中心です。ジャンプでの高さや距離を稼ぐ際に有効で、回転軸を作る基礎にもなります。踏切の瞬発力とタイミングが成功の鍵です。
地形を利用するキッカーや、フラットでの小ジャンプでも活用できます。弾きの強さはブーツの反発と下半身のバネで調整してください。着地の衝撃を膝で吸収することを常に意識しましょう。
安全のため、最初は低めの弾きでフォームを固めてから高さを出していくと良いです。
ラントリで使う技
ランディングトリック(ラン トリ)では、ランディングでの表現や安定性が重要です。グラブやワンフット、回転の着地スタイルなどを織り交ぜてラインを作ります。滑走線の読みや雪面の硬さを踏まえて技を選ぶ必要があります。
着地後に流れるように次のセクションへつなぐことが評価につながります。ランディング直後の姿勢を低く保ち、スピードコントロールを行いながら美しくまとめましょう。
周囲との距離やスペースを確認し、安全なライン取りを優先して練習してください。
3D系のトリック
3Dは板を立てたり、縦回転や横回転を織り交ぜて立体的な動きを作るトリック群です。軸を変える感覚や空中での体の向き調整が求められます。視覚的に目を引く技が多く、パークでの見栄えが良いのが特徴です。
空中での姿勢保持と戻しのスピードが重要なので、空中の時間を稼ぐ練習や着地への準備を入念に行ってください。練習は段階を踏んで行い、十分なジャンプサイズの環境で行うことが望ましいです。
ワンフットの種類
ワンフットは片足を外して滑る技で、ノーズワンフットやテールワンフット、片足でのスピンなどがあります。自由度が高く、トリックの見せ方に個性を出しやすい技です。足を外す際のバランスと板のコントロールがポイントです。
始めは低速で短い距離から行い、徐々に片足の角度や手の使い方を工夫していくと安定します。転倒しやすいのでプロテクターの着用をお勧めします。
グラブの基本と使い分け
グラブは空中で板を掴む動作で、板の見た目を良くするだけでなく、空中姿勢を安定させる役割もあります。代表的なグラブにインディー、メランコリー、キャブグラブなどがあり、それぞれ掴む位置や手の入れ方が異なります。
グラブは回転と組み合わせることで技の難度と見栄えを上げられます。掴む位置を決めたら手首の角度や肘の位置を固定することで安定したグラブができます。練習ではまず静止ジャンプで掴む感覚を掴むと良いでしょう。
名前付きの有名技
有名技にはマックツイストやダブルコークなど競技でも見られる派手な技があります。これらは高度な回転軸や複数回転を含み、十分なジャンプサイズと練習環境が必要です。基礎が固まってから段階的に目指すことが現実的です。
安全面の配慮が特に重要で、マットや低速での反復練習、プロの指導を受けることを推奨します。無理をせず段階を踏むことで怪我のリスクを低くできます。
複合トリックの組み立て方
複合トリックは複数の要素を連結して作り上げます。例えばバターからの360やオーリーからのグラブなど、つなぎ目の動作がスムーズであるほど成功しやすくなります。各要素を別々に安定させてから繋げるのが基本です。
練習ではまずシンプルな組み合わせから試し、成功率が上がったら要素を増やしていきます。動画で動きを確認して、タイミングや視線の使い方を調整してください。
レベル別で学ぶ練習の進め方と目安
初心者が最初に覚える技
初心者はまず安定して滑ることとターン、基本姿勢の保持を優先してください。プレスやバター、オーリーの低い弾きなど、速度が低くてもできる技から始めると挫折しにくくなります。
転倒時の受け身やプロテクターの使い方も早めに覚えると安心です。緩やかな斜面で反復し、感覚を掴んだら少しずつ難度を上げていくことを意識しましょう。
中級者が挑む回転の練習
中級者は180や360の回転練習を本格化させます。まずはフラットや緩斜面での小回転を繰り返し、回転の入り方と視線の使い方を体に染み込ませてください。ジャンプ台での練習は踏切の感覚を重視します。
回転が安定してきたらグラブやワンフットを組み合わせて技の幅を広げていきましょう。仲間とビデオを撮り合うと改善点が分かりやすくなります。
上級者が磨く空中技の練習
上級者は高度な回転や複合トリック、ダブル回転などを狙います。空中での姿勢維持や回転軸のコントロールが求められるため、ジャンプサイズと安全対策が整った環境で行ってください。
繊細な着地技術や着地後のライン維持も重要です。風向きや雪質の変化を考慮して練習計画を立てると成功率が上がります。
180を安全に習得する方法
180は視線を先に回す「先行視線」と、上体のねじりを連動させる練習が効果的です。小さなターン感覚から始め、回転の入りで膝を柔らかく使って勢いを調整してください。着地は目線を戻すことで安定します。
低い地形や緩斜面で繰り返すことで成功率が上がります。ヘルメット着用と周囲確認を忘れずに行ってください。
360を段階的に練習する方法
360は高さと回転スピードが必要です。まずは低めの回転で体の使い方を覚え、次に踏切での伸びや空中でのタック(膝を引き寄せる動き)を入れて回転を速めます。ジャンプ台での練習は着地位置を明確にイメージすることが大切です。
段階的に回転量を増やし、ビデオでフォームを確認しながら修正していくと効率よく上達します。
よくある失敗の直し方
失敗の多くは視線の使い方や体のねじり不足、踏切の力加減にあります。まずは動作を分解して、各工程を別々に練習すると改善しやすくなります。たとえば踏切だけ、空中の姿勢だけ、着地だけを繰り返す方法が有効です。
また、筋力や柔軟性不足が原因の場合はオフシーズンに補強トレーニングを取り入れることをおすすめします。無理をせず休む判断も重要です。
ギアとセッティングで差が出るポイント
グラトリ向けの板選び
グラトリ向けの板は柔らかめでツインチップやキャンバー/ロッカーのバランスが取りやすい設計が多いです。操作性を重視するなら短めの長さを選ぶと扱いやすくなります。自分の体重や技のスタイルに合わせて硬さを選んでください。
板を買う前にレンタルや試乗で感触を確かめると失敗が少なくなります。見た目だけで選ばず、フィーリングを優先しましょう。
バインディングの角度と締め方
バインディングの角度はスタンスや滑り方で変えます。グラトリでは前足をややオープン、後ろ足を浅めにする例が多いです。角度を少しずつ変えながら自分に合うポジションを探してください。
締め方はしっかり固定しつつも足首の動きを制限し過ぎないことが大切です。滑走中に緩みが出ないか定期的に確認してください。
ブーツのフィットと動きの調整
ブーツはフィット感が命です。かかとが抜けないようにしっかり固定し、足先に余裕があるものを選びます。柔らかすぎるとコントロールが難しく、硬すぎると細かな動きがしづらくなります。
必要に応じてインソールを入れると快適さと反応性が向上します。試着は立った状態と屈んだ状態の両方でチェックしてください。
ワックスで滑走性を上げる方法
ワックスは雪質や気温に合わせて使い分けると滑走性が良くなります。まずはベースワックスを定期的にかけておくと板が長持ちします。ホットワックスが基本ですが、臨時の場合は簡易ワックスでも改善します。
ワックスの塗りムラがあると挙動が不安定になるので、均一に伸ばすことを意識してください。仕上げにブラッシングすると効果が高まります。
板の基本的なチューン方法
エッジのバリ取りやワックス、ベースの小さなキズの補修は基本的なチューンです。エッジが傷んでいるとターンやグリップ力が落ちるため、定期的なチェックとメンテナンスが重要です。
大きなダメージはショップでの修理を依頼し、日常の手入れは自分で行える範囲で対応してください。道具が揃っていれば簡単なメンテは自宅でも可能です。
練習を助けるおすすめ小物
練習時に便利な小物としては、ヘルメット用アクションカメラ、膝や肘のプロテクター、滑り止めのインソール、軽量なバックパックなどがあります。ビデオ撮影はフォーム改善に非常に役立ちます。
また、バランスボードやスケートボードもオフトレーニングとして有効です。小物は携帯性と安全性を考えて選んでください。
スノーボードのトリック一覧を見て楽しむための一歩
トリックの種類を知ることで練習の幅が広がり、滑りがより楽しくなります。まずは自分のレベルに合った技を選び、焦らずに取り組んでください。周囲の安全に配慮しつつ、新しい技を増やしていく喜びを味わってください。

